癌を予防しよう(大腸癌編)
元巨人・三浦貴さん、大腸癌のため45歳で死去。
このような訃報を本日のニュースで目にしました。三浦貴さんのご冥福をお祈り申し上げます。
癌を予防しようシリーズを作成中、感染症が原因の癌とは違いますが、大腸癌も予防や早期発見ができる癌のうちの一つです。ぜひ皆さんに伝えたいことは、
「40歳になったら大腸カメラをしよう。」
ということです。
大腸癌の発生については、
Adenoma-carcinoma sequence:大腸ポリープが徐々に癌化する。
De novo pathway:突然癌化する。
Serrated pathway:鋸歯状病変といったものが癌化する。
が言われております。
つまり、ポリープ、鋸歯状病変といった段階で内視鏡的に切除してしまえば、癌が予防できます。突然癌化するパターンでも、大腸癌は進行がゆっくりであるため、早期発見すれば内視鏡で切除できる可能性もあります。たとえ手術となった場合でも早く見つかれば、小さな傷で1週間ほどの入院で治療ができます。
大腸癌の発症は、50歳頃より増加し始めます。
20代、30代の大腸癌患者さんも見たことがありますが、比較的稀です。まさか自分が癌にかかるなんて思ってもないでしょうから、残念ながら進行癌で見つかることが多いです。しかし、大腸癌になる可能性が少ない20代、30代の方に大腸カメラを受けましょうとは言いませんが、大腸癌が増えてくる50代になる前に一度大腸カメラをお勧めします。
40歳になったときに大腸カメラを行い、ポリープがあった人は切除してもらいましょう。ポリープができやすい人は、2-3年に1度定期的に観察した方がいいと思います。ポリープがなかった人は、4―5年くらいに1度の検査で十分と思われます。その間は健康診断の大腸癌健診を受けていれば十分だと思います。大腸癌にかかる患者さんは年々増え、罹患率第1位となっております。仕事が忙しくてなかなか検査を受けられないと思う方もいるでしょうが、大腸内視鏡検査で罹患率1位の癌が予防できるなら受けてみる価値があると思います。ぜひ皆さん検査を受けてください。
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